だれもいない歩道橋の下で 誰の為でもなく変わり続ける信号機 君みたいだと思った どうしようもない救われなさが 僕を差し置いて君に似ていた ただやることだけやって ただ笑ってる 宮沢賢治みたいなひとだった いつも周りに人がいて 周りの全員が主役みたいで 全員の脇役みたいな真似やって 車道を司っているようで 意外と無視されがちな信号機 こんな夜は そんな君の色に染まりたい