五月蝿い鐘の音が鳴って 遮断機が降りてゆく君と僕を隔てて 君は気付かない俯いて何を見ているの 僕には気付かずに 風が目の前を通り抜ける 視界を阻む 嗚呼この障害物が行ってしまえば 僕はようやく君に触れられるの 邪魔、邪魔 風船が手を通り抜けふわりふわり 女の子が泣き出した 邪魔、邪魔 静寂に瞼を開く 誰も邪魔はしない 何も邪魔はしない きれいに焼けた夕日のしたに 君はもういない