瑛瑠は、冷ややかにチャールズを見る。
チャールズも慣れたもので、
「どうでしょうね。」
なんて言う。肯定も同然だ。
最近はわりと共有できていたような気がしたのだが、やはりチャールズはチャールズで、いい性格をした付き人であった。
不満を隠そうともせずに瑛瑠は、そうですかと言い立ち上がる。
そんな瑛瑠に、チャールズが声をかける。
「あ、お嬢さま。レディグレイ飲みますか?」
こういう扱いにおいては星5である。
「……飲みます。」
「フィナンシェもありますよ。」
「……食べます。」
再び座りなおした不機嫌そうな瑛瑠に、チャールズは微笑んだ。