「瑛瑠、おはよ!例の女の子って、黒髪お団子の超絶美少女なんだよね⁉」
学校に着くなり、元気な歌名がすごい勢いで瑛瑠に突撃してきた。
「そ、そうですけど……もしかして、会ったんですか?」
「たぶんっ……!」
目をたいそう輝かせた。わからないでもない。本当に例の女の子であれば、そういう反応をしたくなるほどの可愛さであった。
「どこで?」
「神社!」
神社。第一回会議(仮)で、とりあえず来週,なんて無責任に放り投げられた“神社”だろうか。歌名が、英人に見てもらいたいと言った、地域でもスピリチュアルなスポット。
「さすがに今回ばかりは、ちゃんとそこへも目を向けなければなりませんね。」