僕の目の前には、ビー玉が埋まっている。
とても綺麗だ。
僕はそれを取り出し、じっくりと観察する。
見た目はツルツルしてそうだったのに、
触ってみるとプニプニしていて、
ビー玉というよりゴムボールだ。
僕はその弾力が面白くて、
何回も繰り返す。
そうしていると、
だんだんその玉が光を失っていった。
「あぁ~あ、つまんないのっ」
僕がそのゴムボールを投げ捨てると、
それは僕の予想を裏切り、
跳ねることなく、床に当たった瞬間に潰れた。
……そうしてまた、
僕は新しいビー玉を探しに出かける……。
~終~