ハッピーなときもあれば、アンハッピーな気分のときもある。ちょっと暗いトンネルから出てきて、少し放たれたこの数日。
きっかけは私の大好きな本を読み直したこと。それだけで心が温かくなって（心が温まる本が好き）、気がつけば悪い思考のループから少し抜け出せていた。
今日思ったこと。
それは、夕焼けが綺麗だったこと。
夕焼けが美しくて、それをひとり思ってて、これは私以外の誰かもこの瞬間空を見上げると、あ、美しい、と思うだろうなと思う美しい夕焼けだった。
「きっとあの人もこの空を見ると、同じように美しいと思うだろうな」と思った。
皆んな、同じように感じて（しかしそれは少しずつ違ったり、似ていたり）、同じように居るのに。口にしないから私達はそれぞれなのだ。はじめて言葉にして口にすることで、私もあなたも同じ人間なんだって思う。
美しい、とひとりで思うこの幸せは穏やかで、静かなひとときだ。昔の私はそれでよかった。一人の世界で、一人を充分味わって、それで楽しくて、心が満たされた。
成長した今の私は、この幸せを誰かと共有したいと思った。自然に思った。ひとりじゃなくて、それを言葉にして（それは時にはひとの心をえぐる）、誰かと何かを見て感じる一緒の気持ち、同じ何かを見ても一緒じゃない気持ち（人それぞれ思うことは違うんだってこと）、それを知りたいし感じたいし、言葉にしたいと素直に思った。自分ひとりで完結した世界ではなく、となりの人も同じ人間なんだってことを感じて、もっと人と人の中で、人情深いあたたかな場所で生きていきたい、と感じた。今日の夕方のことです。