カーテンの隙間から朝が漏れ出している
僕たちの夜は稜線の向こうへ落ちていって
稲妻が雲間を繋いでは消える
雲間から落ちた光が街のあちらこちらを照らしては揺れ動く
トンネルとトンネルの間でつかの間の陽だまりに出くわしたみたい
奇跡みたいにね 少しだけ眠らせて
夢は終わる 朝が燃える
役目を終えた灯台の最後の灯り
雨粒が歌いだして 君は目を覚ます
死んでいなかったことを思い出したかのように
そうしてまた 人間のふりをするんだ
空っぽだよって君は泣きそうに笑った
空っぽなのは失ったものばかり大切にしているからだろ
優しい人
永遠に光り続けるものってあるかな?
永遠に続く闇ってあるかな?
これは誰かの猿真似かもしれない
やっぱり僕は僕を好きにはなれない
それでも君に会えたんだよ 大切な人
奇跡みたいだね もう少しだけ眠らせて