味方は誰もいない。どうこの場を切り抜ける―?
「あとで先生来たら言おー」
「てゆーか、早くそれ返せよ。この―」
そう言いながら、笛吹さんの取り巻きの1人がわたしに手を伸ばした―
「…何してんの?」
ふと聞き慣れた声が耳に飛び込んできて、わたしと笛吹さんの取り巻き達は、その声の主に目を向けた。
「…あ、亜理那」
わたしや彼女らの視線の先には笛吹さんが立っていた。
「ねー茉花、実柚子ー、何してんのー?」
「あ、いや…」
「亜理那亜理那、こいつがさー、亜理那のシャーペン盗もうとしたー」
取り巻きの1人がわたしを指差し言う。
「…不見崎(みずさき)さん、ほんと?」
笛吹さんはわたしの方を見て首を傾げる。
「い、いや、そういうのじゃないんです。たまたま机の上に乗ってて…」
わたしの言い分を聞きながら、笛吹さんは「ふ~ん」とうなずいた。
「…だってさ」
そして彼女はわたしの話を聞き終えると、彼女の友達たちの方を向いた。
笛吹さんかっこいい!
あ、レスありがとうございます。世界線はうちの子なら簡単に超えられますので、その点はお気になさらず。
いやー、ほんっと笛吹さんかっこいい!素敵!こういう人たちこそが上へ行くべきなんですよね!取り巻きみたいな奴らじゃなく!
というか、もしかしてこのフェアリーって笛吹さんのことだったりするのかな。今回まだ能力者出てないし。
続きが楽しみです!
レスありがとうございます!
そうですね! 「ヨニヒト」の彼らなら、余裕で世界線ぐらい超えられるでしょうね(多分あの子の能力使えば十分いけると思います…)。
サブタイトル「フェアリー」の意味は、まだ秘密です。読み進めるうちに分かってくると思いますが…
今日も連載します!