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LOST MEMORIES 446

「そういう意味深なこと言うのやめてよね。」
「もう慣れてください。」
 自己完結した瑛瑠に、望は笑う。
 まだ英人と歌名の来る気配がないから、望も質問を用意する。
「じゃあ、瑛瑠さんは幸せ?」
 優し気な笑顔に、瑛瑠も微笑み返す。
「幸せですよ。」
 特に中身のない言葉のキャッチボールだけれど、この上なく幸せな言葉たちだろうとも思えるから、自然と笑顔がこぼれる。
 そしてこの空間は、一瞬にして壊される。
「ちょっとおふたりさん!マイナスイオンなんか出しちゃって!ずるいよ!」
「歌名、仲間外れ同士、僕たちだけでマイナスイオンを出すか。」
「いい考えだね!英人くんがいる時点で望み薄だけどね!」
 瑛瑠は、思わず望と顔を見合わせて噴き出した。

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