大きさは軽自動車くらい。……やはり、UFOには宇宙人が乗っているのだろうか。
私は、頭でっかちで大きい目を持つ、いわゆるヒューマノイドという宇宙人を想像して、扉が開くのを待った。
しかし、扉は開かないどころか、中から物音すら聞こえない。さっぱり訳の分からない物体に、私は好奇心をくすぐられた。縁側から裸足で外に出て、UFOに近寄った。しばらくは観察だけに留めておいたのだが、あまりにも何も起こらないので、つい触ってしまう。
……ひんやりとしている。夏の日差しに当たっていた温度には思えなかった。