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UFOの落ちた夏(7)

 着いた場所は海。宙に見せたかった場所。なぜかはわからないけれど、宙と接するうちに、ここだけは見せたいと思った。__それはもしかしたら、もうすぐお別れだという虫の知らせだったのかもしれない。
 燃え輝く赤色の夕日は、闇に飲み込まれていく。そんな様子を、しばらく黙って見ていた。だが、そろそろ帰らなければ、祖母が心配する。だから宙に声をかけようとしたのだが、コンマ数秒はやく宙が口を開いた。
「どうして……ここに連れてきたの……?」

続く

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