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涙が止まらない

その子との出会いは4月の初め。まだ桜が舞っていた頃。まだクラスメートの顔も、名前も一致していない頃。僕はその子の大人で爽やかな雰囲気に惹かれていた。
4月の下旬。僕に転機が訪れた。
その子は学園祭委員に入っていた。(僕は無所属だ)
僕達のクラスでは各委員会ごとに、LINEのグループがあり、その子は学園祭グループに入っていた。
そして僕はそのグループに招待された。
理由は、ただ、学園祭の意見を活発に言うから、という
ことだった。
話し合いは夜の9時からグループ通話で行われた。もちろん僕も参加している。
ある日の話し合いで僕とその子を除く残りの2人が、眠いから寝ると言って、そのグループ通話を抜けた。
すると、その子は言った。
「グループで話してると何時に終わったか、皆にバレちゃうから、個チャで電話しよ」
この言葉を聞いた時の僕の心の踊り様は、それはもう凄いものだった。
その日から毎日、お互いに夜、電話をするようになった。毎日、毎日、まるでカップルのように…。
学校生活が忙しくなり始めた頃、毎日していた電話は土曜日だけとなった。(その子からの提案)しかし、話しの内容は、毎日していた頃と比べて中身がないものだった。
そして、ついに、その日は訪れた。
「これから電話出来なくなる。ごめんね」
その言葉が送られてきて以来、彼女の対応は冷たくなった。既読が遅くなったり、返事が一言二言になったり。
僕は感づいていたが、せめて思いだけは伝えたいと思い、呼び出しをした。
次の日、
僕は、告白をした。付き合って欲しい、と。
その子の反応は、思っていた以上に驚いた様子で笑みが
こぼれていた。
そして「1日待って欲しい」との返事。
1日後、僕は希望と不安を胸に、返事を聞いた。
「えっと、私、今好きな人がいて…ごめんね、でも嬉しかったよ」
僕はもう彼女の言葉を聞き取れなかった。聞きたくなかった。僕は、ありがとう、と言ってその場を去った。
教室に戻ると、男友達が僕の結果を今か今かと待ち構えていた。僕が、手で✕の印を作ると、その子は
「まぁ、女子なんて他にもいるよ。違う子探そーぜ。」
と言った。その言葉を聞いた瞬間、涙が止まらなくなった。ずっと泣いた。涙が止まらなかった。悔しくて、悔しくてたまらなかった。好きで好きでたまらなかった。


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