足先から訪れる夏 きみの赤色は無敵だよ 夜を吸いこんだちいさな虫が ゆっくりと産声をあげる 生産性のない羽の傷あと 深夜二時を告げるラジオ 珈琲の良さがわからないこども 爆発はロマンだから映画は人生で いつでも旅に出られるように 荷物はできるだけ少ないほうがいい 神さま、あなたの心臓はどんなかたち? 死んだら星になるって信じているひとの 目のなかのきらめきは、つまり いのちだ