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マリオネットガール

目を開けると薄暗い部屋の中にいた。窓の向こうには1つのマリオネット人形。ぼんやりと考える。
私、なんでこんなとこに…?
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興味をそそられて入った場所はまるで異国の地、まさに異国。
アラビアンナイトに出てきそうな怪しくも美しい街だった。
活気にあふれる市場や、紫がかった色の空。
すっかり心を奪われてしまった。
子供達のはしゃぐ声。
おばさんが話す声。
どれも自分の知っているものとは違っていた。
深呼吸をする。乾いた空気が喉を撫でる。
この状況を不思議に思いながら、それでも受け入れる私がいる。
見上げた空が不意に陰った。
ぴかりと一筋の光が目の前を走る。
ざわざわと人が騒ぐ音。
燃えた1つの屋台。
肩で息をしながら走る。走る。
突然、視界が反転する。
痛い、いたい、いた…い。…痛くない…。
目を閉じる。
「雷にうたれたんだな、可哀想に」
なぜか一言だけ聞こえる。
体が動かない。
まるで人形みたいな私の体…。
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目の前にあるのは窓ではなかった。
鏡、だった。
映された自分の姿。
青と黄色の瞳、オッドアイ。
誰かに持ち上げてもらわないと決して動かない体。
「出番だよ」
ぎしりと体が音を立てた。



少女はそこで目を覚ました。

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