ふ、と止みかけて また強く降りだした そらの息吹みたいな、午後のにわか雨。 西から半分だけ、晴れたそら。陽を隠した雲の縁だけが眩しくて、 振り向けばぼんやり透き通った、虹 ひとつ。 雨に打たせた髪の毛は もう自分じゃないみたいで、 通り過ぎた雨のなか、いつまでも 立っていた。 (昨日の夕方、4時からの通り雨。)