君は零れた言葉の端を 舐めとるようにくりかえす 僕はそんなの気にもしないで 君の手を取り水を垂らす 冷たい手のひら 溶けてく氷 君が笑って 僕は黄昏 たった2行の奇妙な連なり 君は薔薇より美しいとか。 マイナーコードのフーガト短調 窓外舞う 鳥の影が冗長 冷たいほっぺた 触れた時に 君が嬉しそうに 肩をすくめた シャツに零れたジュースのように ベタつく蒸気 ふたり 浴びるように くだけた夕空 夏のはじまり 僕ら笑って 零れてしまうんだ