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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 4.フェアリー ⑱

「…せっかくだから、友達になりましょ?」
「え、は、え、え⁈」
突然の発言に、わたしは状況を全く理解できなかった。
「…どういうこと?」
訝しげに尋ねると、彼女は明るく笑って答えた。
「今言った通りだよ。お友達になろう! ただそれだけ」
「いや全然意味分かんないんだけど⁈」
大混乱するわたしを気にせず、笛吹さんは続ける。
「だからね、普通に友達になろうって… ずっと”興味”の対象で見てたけど、もう…こう、いっそ友達の方がいいかな~って」
「…はぁ」
イマイチ話の内容が頭に入らない。でも”興味”があるから友達になりたいとかじゃなくて…?
「とにかく! 友達になってもいい?」
笛吹さんはわたしにぐいっと近付いた。わたしはそんな彼女に押され気味だった。
「…ちょっと待って、”興味”とかそういうのがあるから、友達になろうとかじゃないの?」
あの4人―というかあの”彼”なんかはそうだったけれど、笛吹さんはどうなのだろうか?

  • ハブ ア ウィル ―異能力者たち―
  • 今日は余裕で間に合った!
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