汗をかいた4頭身のサボテン とおい砂漠を夢みて 朝 生まれたことを祝福されるたび とてもみじめになる気がした ぼくには羽根がなかったので 昨日と昨日と昨日が散らばった部屋で みんなみんな ひとりでいるつもり 間違って拾った他人の明日を投げ捨てる だれにもわからなくていいの だれのこともわからないので 切りすぎた爪で言葉を引っかいて つぎの朝までさようなら 空の見えないところで歌いたいね だれにも羽根なんてなかったので