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告白

 夜になって、涼しい。
 夜は優しい。
 ずっと待ちわびてた。
 花火大会。
 浴衣着て。
「なんか浮かない顔してない? 具合悪いの?」
「え?」
 わたしは適当な言いわけをひねり出す。
「今日ね、ツイッターで、キンプリのことつぶやいたら、なんか、炎上っぽくなっちゃって」
「お前ツイッターなんかやってんの?」
「うん」
 花火開始のアナウンスが会場に響く。
「わざわざ批判する人がいるってことは、それだけ多くの人が見てるってことだ。多くの人が見てるってことは公平なジャッジメントをする人もちゃんと一定数いるってこと。いちいち反論するなんてことは単なる時間と労力の無駄でしかないね」
 花火が上がる。用意していた言葉は、爆音にかき消されてしまう。

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