あれは確か今年の、5月か6月のこと。
学校で、『献血やらない?』みたいな趣旨の手紙が来ましてね。
ああ、せっかくだしやってみようかな、けど自分の血液型分かんねーしなー、などと考えながらそれを読んでいたら、僕の目はある一節に留まった。
恐ろしいことに気付いてしまった僕は、後ろの席のクラスメイトに急いで声をかけた。どうやら彼も気付いてしまったようだ。
「なあなあT君(寺生まれではない)。これ見てみろよ」
「おお、俺ら献血出来ないな」
そこにはこんな具合のことが書かれていた。
『400ml献血 対象体重50kg以上』