「…ねぇ、あの2人は何するつもりなの? ていうか、何がいるの?」
2人が少し離れてから、わたしは耀平に尋ねた。
「え? えーとな~…」
「耀平それ以上言うなよ」
わたしの質問に答えようとした耀平を、急にネロが遮った。
ネロは耀平の肩を強めに掴んでいて、明らかに何かあるような気がした。
「…へいへい。でもきっと、何かわかったらお前ビックリするだろうなぁ」
「…はぁ」
やっぱり何の事か分からなくて、わたしはぼんやりとしてしまった。
ちょうどその時だった。
何かがいたっぽい角の方から、師郎たちの話し声が聞こえた。
「…なぁお前何やってんの?」
「…」
「てか隠れてるとかさ…いっそこっちに引きずり出してやろうか?」
「…⁈」
「隠れているより姿が出ていた方が面白いだろう? なぁ? 墨イカさんよぉ?」
少し抵抗されながらも、師郎が路地の角にいる誰かの腕をぐいと引いた。そして角から姿を現したのは―
「―美蔵ぁ⁈」
わたしは思わず叫んだ。
お前だったのか!やっぱり!それより墨イカか。良い渾名だ。
レスありがとうございます。
フフフフフ…ええ、アイツだったんですよ(笑)
ちなみに墨イカなんて呼んでいるのは師郎ぐらいですね('ω')
今日も連載します!