0

屋台巡り

人が消えた屋台の並びにも
灯りは煌々とゆらめき
流し灯籠と屋台の電飾
地面に落ちて燃える提灯
辺りには食べかけの残飯と
浴衣やなんやらが散らばり
僕はたった一人で
街路の真ん中を歩く
やがて提灯の炎は
その体躯を引き伸ばし
巨大な紅蓮の怪物となって
僕に覆い被さる

この怪物と一緒に
祭りの屋台を巡るんだ
君が待つあの場所まで
もう少し待っていてくれ

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。