人が消えた屋台の並びにも 灯りは煌々とゆらめき 流し灯籠と屋台の電飾 地面に落ちて燃える提灯 辺りには食べかけの残飯と 浴衣やなんやらが散らばり 僕はたった一人で 街路の真ん中を歩く やがて提灯の炎は その体躯を引き伸ばし 巨大な紅蓮の怪物となって 僕に覆い被さる この怪物と一緒に 祭りの屋台を巡るんだ 君が待つあの場所まで もう少し待っていてくれ