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後の祭

蝉が唸りをあげる頃
祭り終わりの川縁で
高く太陽燃え盛る
彼方逃げ水ごみ袋
汗をぬぐった午前九時
君と も一度待ち合わせ
特に行く宛てないけれど
それでも君と待ち合わせ
不馴れな君のことだから
今日も迷子になるだろか
そして結局地下街を
駆けずり回ることになる

宵の祭りの遺骸には
蟻と蝿とがたむろして
君と一緒にあの夜を
過ごせてたらって思ったり
「も一度君に会おうとして
望遠鏡を覗きこんだ」
街で流れる音楽は
想いをいっそう駆り立てた
行くあてなんてどこにもない
目的なんてあるはずない
ただ君といるこの時間
それだけがただ大切で
暫く会えない君だから
「またね」の心許なさが
僕らをいっそう駆り立てる
離れられない気がしてる

真夏の街は騒がしく
僕の心に囁いた
赤い髪した君のこと
忘れるはずなどないんだ、と

  • 七五調
  • 百鬼夜行、もう一個かきたかった
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  • きみの浴衣姿
    ときめいたことだけ覚えている
    きらきらひかるまぶた、
    いとしい声、大人っぽいくちびるの色
    ふと追いつけるのか不安になって
    りんご飴を買ってきみに渡したね
    ぼくの紅い頬、きみの白い頬。
    「君と二人追いかけていた」
    (家を出る前に聴いたカセットテープの声が掠れていたっけ)
    花火の音が
    すこしだけかなしくて
    すこしだけさみしくて
    このあと「またね」と伝えることができるなら、ぼくはしあわせだ。
    【返詩】