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ファミリア達と夏祭り act 5

「え? そりゃ…おれは行きたいけど?」
「…私も」
「え、ちょっと待て2人ともマジで?」
ナハツェがカロンとピシェスに向かって思わず身を乗り出す。
「…まじで」
「え、じゃぁカシミールは⁇」
お前はどうなの?とナハツェはぼくの方を見る。
え、ぼく…?とぼくはビックリして自分を指差す。
「…ぼくも、行きたいけど…」
ぼくの返事を聞いて、うわマジか…とナハツェはため息をついた。
そして、彼はあきれたように言った。
「しゃぁない、俺も行く。カシミールがいるとはいえ、キハがいる時点で何が起きるか分かんねーから、俺もついてく」
「やったぁ! ありがとう、ナハツェ!」
喜びのあまりキハはそう叫んでナハツェに抱きついた。
「うわ! よせキハ! 椅子から落ちるっ!」
やめろとナハツェは突然抱きついてきたキハを引きはがそうとするが、キハはずっと幸せそうに抱きついたままだった。
「…でキハ。夏祭りっていつなの?」
ふと、思い出したようにカロンが呟いた。
「え、いつって? 明日! 明日の5時っから!」
キハはカロンの方を見ながら言う。
「え、明日?」
「明日か…」
「別に暇だからいっか…」
いっそもう少し前に伝えてくれた方が良かったんじゃないのとぼくは思ったが、さすがに言おうとは思わなかった。
「じゃ明日の3時くらいにここに集合ね~! 約束だよ?」
キハは明るい声でみんなに言った。
「ん? なんで3時? 5時からだよねぇ?」
ぼくは思わずキハに尋ねた。集合時間にしては早すぎない?
「え、それはね~当日まで内緒!」
キハは口元に指を当ててウィンクするだけだった。

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  • あと少しで終わるかな?
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