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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 5.クラーケン ⑮

「―なっ⁈」
美蔵は驚きのあまり目を見開いた。
「え、どういう…」
何でここに…とわたしが言いかけた、その時だった。
「―!」
目の前が、真っ暗になった。
さっきと同じだ、視界には何も映らない。
だが、闇の中から声が聞こえた。
「―どういうことだ?」
誰かの、多分美蔵が、静かに誰かに尋ねている。
「え、おれに聞いてる?」
耀平の、彼らしいぽかんとした声が聞こえた。
「…そう、あと死霊も」
「おいさすがにその呼び名はやめろ。せめて”使い”ぐらいつけろし」
ネロは不満げに言った。でもあれ、美蔵はネロが”死霊使い”と呼ばれるものだって知ってるの?
「まぁそれは良いんだけどさ」
美蔵は2人に向かって、1つ間を取ってから聞いた。
「お前ら、盛大なまでにバレちゃったじゃん。どうすんの? これから」

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