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夢を見る夢

エンターテイメントにどうしようもなく惹かれる。他人を演じるエンターテイメントに。
観客の目の前で、自分の体一つで、それまでの膨大な練習量を感じさせることさえなく、ただ『誰か』であることに憧れる。
最近すっかりハマっている海賊さんたちにしたってそう。『海賊さんの仲間になりたい』というふっと湧く想いの中には、『あんな仲間が欲しい』という意味もあるけれど、『あんなパフォーマンスがしたい』という意味もある。
思わず足を止めて魅入ってしまうようなパフォーマンス。一分の隙もなく、それでいて想像の余地の残るエンターテイメント。
惹かれ、憧れて、でも動き出すことはなく。
いいなぁって旅行先の写真だけ見てるみたいな感じ。
周りの大人は「焦らなくていい」って言ってくれるけど、正直焦る。焦るっていうか戸惑う。夢が決まっている、そうでなくても志望校が決まっている多くの人を前に、私は学校をやめて立ち止まっているわけだから。将来に進むという意味では。
夢と呼んでいいんだろうか、これは本当に夢なんだろうか、これを夢と言える覚悟はあるだろうか……そんな風に同じ場所を巡回してる。

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