『婚前の段 o:@yP3 ハートウォッチ京都』
列車でまた数時間、
着いたのは京都であった。
法帖は京都駅で下車した。
気が向かなかったので法帖は路面電車に乗らずに歩いて行く事にした、時間は沢山ある。
列車に乗っている最中、法帖はあるひとつの事をずっと感じていた。
それは京都独特の雰囲気である。
京都の否応なく発せられる雰囲気は、その地が元々都であった事を伺わせる。
何を隠そうここは50年前迄は「千年の都」だったのだから。
そのような事を考えながら暫く法帖は八坂神社の石段に座り込んでいた。
法帖はふと自分を見る視線に気がついた。
視線の先に目をやると見た目齢7歳程度の少女がこちらを見ている。
法帖は話しかけてみる事にした。
「お嬢さん。どうしたんだい?迷子かい?」
すると少女は少しだけ眉間に皺を寄せてこう言った。
「いきなりなんだい人間の小僧。吾は貴様の心の中身が面白くて見ていただけぞよ。」
傍から見ればただの頭がおかしい小娘である。
しかし法帖の耳には驚くほどすんなりとこの言葉が受け入れられた。
「そうかい、じゃあ君は何者なんだい?」
すると少女は答えた。
「気に入った。
吾は覚(さとり)。妖怪だ。飛騨から参った。」
To be continued #24 ↙
『婚前の段 o:@yP4 ハイカラ少女と古風な婚約者』
P.S.こんばんは、以下略のKey-towerです。
実は、はじめにファヴァー魔法図書館の構想を建てた時に、はじめに出来たのがこんな感じの話でした。
てか知識ちゃんの設定がはじめこんな感じだったんだよな。
そう言う事を考えると、この話が一番書かれる事を望んでいたんだと思います。
京都の不思議な感じ、すきですよ^ ^
わたしの中の知識ちゃんは、かむろヘアなイメージで、ちょうど似合っててびっくりです^ ^←という解釈で合ってるか不安ですが(´・_・`)
遅くなってごめんなさい。
レスありがとうございます♪
そうですよね!!京都いいですよね!!
あと、解釈云々ですが。
いろいろ考えた結果、各個人好きなように想像してもらっていいです。
〇〇が正しいだとか、〇〇が間違ってるとか決めてしまったら想像する楽しみが減ってしまうし、
何より僕は聞かせて貰うのが楽しいですから。
貴方の日々に幸多からん事を。Key-tower