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靴をとんとんと鳴らして

伸ばした私の足、つま先で
向かい合わせ 君がふいに遊ぶ
目が合ったかすらわからず、なんとなく笑った
「あなたがいないといきていけない」
誰が言ったのか誰が歌ったのか、そんなわけないのにそんなこと言うのね

潜り込んで息をとめた、浴槽、ガラスの中

宇宙船から落っこちる夢を見た
重力もないのにずんと落ちていった

見ているようで見ていない君の目ん玉を、ときどき覗く
気づいてるようで気づいてない君のさまを知りながら、見ていた
いつか恋でもすればいいのにね
きんぎょが金魚鉢の中ゆらゆら揺れているのを眺めているような気持ち
まつ毛が濡れていないかを気にして、目をそむけた

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