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世にも不思議な人々㊶ 歩く人・見せぬ人その4

「お、帰ってきた。お帰りー、ヨータロー。件の『あいつ』、連れてきた?」
「いや、よく考えたらそいつの家知らなかった」
「ふふふ、ドジだねえ。しょうが無い、僕が行ってまいります!……で、君の家何処だっけ?」
「えー……めんどくせーな……。そうだ、台車か何か持ってこい」
そんなこんなで、三人で大男の家に行くことになったようです。道中、大男は二人に能力について訊きました。
「なあ、お前らの能力ってどんなのなんだ?」
「んー?じゃあこの俺、此花陽太郎の異能から教えてしんぜよう!」
言ったのは何故かヨースケの方。お前ヨースケと違うのか。
「お前ヨースケじゃなかったのか」
「ああ、それ渾名。で、俺の異能は、なかなか面白くてね、『認識した足場には無条件で確実に乗ることができる』っての。二段ジャンプは砂粒をこっそり投げてその上に乗ってたの」
「ほう、そりゃ面白い。で、お前の能力はどんなのだ、ヨータロー?あ、もしかしてお前の名前ヨースケだったりする?」
「同級生の名前くらい把握しとけと思うんだが。まあその通り、自己紹介させてもらうと俺の名は岸和田陽介。俺のは『何か』を召喚する異能だ」
「何かって何だ。あ、そこ右な」
「了解。俺もよく分からん。けど、その何かは対象の視界の端にしか存在できない代わりに注意を引く力があるんだ」
「道理でちょくちょく意識が離れたわけだ。何かってどんなのなんだろうな」
「さあ?見えないものを見る異能力者でもいれば解決するんだがなー」
どこぞの能力者がくしゃみしてそう。
「ついた。ここだ。鍵は開いてるはずだからあいつを呼んできてくれ」
行ったのは陽太郎の方。すぐに戻ってきましたが一人です。
「それっぽい奴はいなかったよ。ところで君って妹いた?」
「何でだ?いないが」
「何かちっさい小学生くらいの女の子が一人いただけだったんだけど」
「そいつだ!そいつを連れて来い!あとその話絶対そいつにはするなよ。あれで気にしいなところあるから」
「はーい」
今度は無事連れてきたようです。
「ヘイヘーイ少年?またボロボロだね。またあれをやったのかい?」
「おう。さあ早く治せ」

  • 童謡系能力者がまた何かやってます
  • ヨースケがヨータローでヨータローがヨースケで
  • 台車どこから来たんだ……
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