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ハブ ア ウィル —異能力者たち— 6.ハルピュイア ⑭

「ちょ、ちょっとストップ!」
「おい—」
このネロの思わぬ行動に、さっきまで沈黙していた男性陣が慌てて止めにかかった。
「おいお前…とりあえず”ソレ”引っこめろ」
彼女の腕を思いっきり掴んだ耀平は、静かに、でもちょっとだけ怒りを滲ませて咎めた。
「う…」
彼女は少しの沈黙の後、しぶしぶと上がりかかっていた右腕をゆっくり下げた。
だがその手に握られているモノに、わたしは釘づけになった。
それは—
「ソレ…」
その手に握られていたのは、いつか見た黒鎌だった。

  • ハブ ア ウィル —異能力者たち—
  • 今日はパソコンが使えないのでスマホから
  • いつもより短くてごめんなさい
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