混沌とした夢のなかを ただひとり歩いている 言葉を失って ただひとり彷徨っている あって無いようなものを 必死に手探り空回り 嗚呼疲れてしまったな ふとひとつマッチを擦る もうずっとずっと昔から 歩き続けて来たさ 死んだ言葉ばっかりだ 墓場に葬られることもなく 屍ばかりが轉がっている 泡沫の言葉を 刹那の歌を 玉響の歪ひずみを 誰そ彼に染まった夢のなか たったひとり 汽車に揺られている
鷹尾さん......要項......。