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世にも不思議な人々53 一つ目小僧のその後その1

こちらはRNテトモンよ永遠に!さんのハブアウィル次元である。とある男女の双子が一つ目小僧君をヨニヒト次元に飛ばした後の話である。
「……よし、これでお仕事終了ってわけだ」
「しっかし兄上もなかなか酷いことをするねぇ。人一人この次元から消し飛ばすなんて」
「いやお前兄上なんて言うキャラじゃ無いだろ。それに、お前のせいで他次元に飛ばすだけになってるわけで、お前の邪魔が無きゃあいつは完全に消せてたんだからな」
「だからー、そういうところが物騒なんだってば兄さん。私が居なきゃやってることただの殺人だからね?」
「知ったことか。異端は消えて然るべきだ。ってか『兄さん』呼びもお前のキャラじゃねえだろ」
「特大のブーメランですが」
「次元の番人なんだ。多少は許されるさ」
「自称だけどね」
「で、お前はさっきから何をこそこそと見てるんだ?出て来いよ」
物陰から出てきたのは、ニタニタ笑いを顔に貼り付けた何とも不気味な少年だった。年の頃は十代後半といったところだろうか。
「いやー、お久しぶりですねー『ヤタガラス』、それに『マリア』」
「おー、つい三日前にも会ったけどな」
『ヤタガラス』と呼ばれた男子の方が答える。目はまるで金属のように銀色に輝いている。
「貴方はいつも『久しぶり』と言いますよね」
『マリア』も言う。こちらの目の光り方は太陽光のように真っ白だ。
「いやいや、この私にゃあ三日も十日も花薄荷も関係無いんでね」
「いや今一個関係無いのあったぞ、『ヌエ』」
どうやらニタニタ笑いの少年は『ヌエ』と云うらしい。
「個人的にはチェシャ猫の方が良かったんだけどねぇ。ほら僕っていつもニタニタ笑ってるじゃない?」
一人称がいつの間にか『僕』になっている。

  • 童謡系……じゃない!?
  • ハブアウィル二次創作
  • いやお前誰やねん。
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