あなたに言葉を返すとき 空にはたくさんの雲が流れていった どの雲もあなたが向き合っている深淵より軽くて あるいは見当違いの方向に流れていくので どの雲を引っ掛けようにも 指の間をすり抜けて 阿呆みたいな青が後に続くばかり でも正直、あなたの言葉は詭弁だと思うから 僕のいない泉の汀を思い出して