「けどまあ良いや。せっかくのこのこ現れてくれたんだ。今度こそこの次元から消えてもらうぜ」
ヤタガラスがその右手をヌエに向けた。しかし何も起きない。
「……チッ。またか。ホント、お前何なんだ?どんな能力を使うのかも、とにかく異端ってこと以外まだよく分かってないし、全体的に不気味で不可解なんだよな」
「だからいつも言ってるだろう?『不可解こそ俺の能力の本質だ』ってさ」
ヌエが楽しそうに返す。今度の一人称は『俺』のようだ。
「まあ今度こそ上手く行くかもしれないぜ?物は試しだ、もう一度やってみろよ」
「ええ、嫌だね。どうせまた失敗するんだ。無駄なことはしたくないんだ」
「いや、自主的能力者抹殺とかいう究極の無駄は見ないふりですかや」
突っ込んだのはマリアだ。
「まあまあまあまあ。もしかしたら今度は何か起きるかも知れないじゃない?やってみなって!」
強く推すヌエに負けて、遂にヤタガラスもしぶしぶ再び能力を使うことにした。
「どうせ無理なんだろうが、そんなに言うならやってやんよ!消し飛べ異端者!」
能力がヌエに到達する瞬間、彼の目が何色かに光ったように見られた。そして、その直後には、彼は跡形も無く消えていた。
「……何だったんだ。これまで五回やって全部見事に失敗してたんだぞ。なぜ今更消えるんだよ」
「別次元に吹っ飛んだだけだって。けど何で消えたんだろうねー?消えない方に五百円とか思ってたのに」
「賭け金どこに払うんだよ」
「さあ?しかし何故に消えたんでしょ?予想外」
「全くだ。まさに不可解だよ」
よくよく考えたら、”ヤタガラス”の能力はヤバすぎません?
こっちがまだひた隠しにしてる設定に引っかかる点があるけど…いや二次創作だからいいか、あと設定出してない自分も悪いし…
にしても”ヌエ”はどこへ消えたんでしょう? ヨニヒト世界線? …まさか寿々谷とは言いませんよね⁇…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
レスありがとうございます。こいつらの能力は割とこちらにいるタイプのやつばかりなので、まあバグみたいなもんだと思ってください。こっちにいるはずのがうっかりそっちに飛んでそっちの能力っぽく名乗って形だけそっちのに似せてるだけだと思っていただければ大体合ってます。
こちらこそレスありがとうございます。
バグみたいなモノ、か…元々ヨニヒト世界線の存在だったものがハブ ア ウィル世界線に何らかの要因で飛んで、”メモライザー”みたく名乗って似せてるだけ…結構すげえな…