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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 6.ハルピュイア ㉓

「…にしても随分あっさりと言ったわね」
「ん、何か文句でも?」
鷲尾さんの何気ない言葉に、ネロが反応した。
「文句って…てか、そこアンタが反応するトコ? 関係ないんじゃ…」
「…関係なくねぇよ…」
不意にネロの声色が変わった。
「…確かにボクが突っ込むところじゃないけどさぁ…でもよぉ…」
ネロは静かに言葉を続けながら鷲尾さんに近づく。
「でもそれはボクの勝手で―!」
嫌な予感を察したのか、耀平が身じろぎした。
でもその頃にはもう―
「―ストップ」
急に鷲尾さんがネロの腕をつかんで言った。
「…私をなめないでよね」
そうニヤリと笑った彼女の目はいわゆるベビーピンク色に光っている。
「―っ」
「私の”ハルピュイア”は『触れた生物の思考を停止させる』ものなの。こうなれば”ネクロマンサー”の鎌も引きずり出せないわね」
悔しそうな表情をするネロを見ながら、彼女はその腕をぐいと引っ張った。

  • ハブ ア ウィル ―異能力者たち―
  • 昨日おとといは投稿できなくてごめん
  • やっとハルカの能力出せたわーよかったよかった
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