「…にしても随分あっさりと言ったわね」
「ん、何か文句でも?」
鷲尾さんの何気ない言葉に、ネロが反応した。
「文句って…てか、そこアンタが反応するトコ? 関係ないんじゃ…」
「…関係なくねぇよ…」
不意にネロの声色が変わった。
「…確かにボクが突っ込むところじゃないけどさぁ…でもよぉ…」
ネロは静かに言葉を続けながら鷲尾さんに近づく。
「でもそれはボクの勝手で―!」
嫌な予感を察したのか、耀平が身じろぎした。
でもその頃にはもう―
「―ストップ」
急に鷲尾さんがネロの腕をつかんで言った。
「…私をなめないでよね」
そうニヤリと笑った彼女の目はいわゆるベビーピンク色に光っている。
「―っ」
「私の”ハルピュイア”は『触れた生物の思考を停止させる』ものなの。こうなれば”ネクロマンサー”の鎌も引きずり出せないわね」
悔しそうな表情をするネロを見ながら、彼女はその腕をぐいと引っ張った。
うわあ、この作品の中でトップクラスに物騒な能力来ましたねー。ネロさんの鎌が可愛く思えるレベル。……うちに招き入れたいくらいだ。
思考停止か。面白そう。いっそうちにも一人作ってしまおうかしらね。
レスありがとうございます。
いやいや、まだまだこういうおぞましい能力者がわちゃわちゃ出てくる予定ですよ~? だから、楽しみにしておいてくださいね。
今日も連載します!