過ぎ去った電車の向こう側。透明色の紫を溶かし切った空は、どこまでだって広くて、僕はどこへだって行けるんだって気がしたよ。
オレンジジュースを零したような橙色に、僕らを見知らぬ世界へ導いていくような藍。ゆらゆら混ざり合って水彩画みたい。
届かない輝きに手を伸ばす僕らは、きっと、いつだって、小さな小さな星のままだ。
この空のずっと向こう。鉄に託した道は、僕らがその先を選ぶ限り。きっと、ずっと、遠くまで。
僕は、此処にいるよ。
久しぶりに放課後何の用事もなくて、夕方の中帰りました。電車に揺られてみた、並ぶ屋根の向こうの向こう、虹色だなー、としか思えなかった自分が恥ずかしいです。
小さな小さな星のまま、すてきですね^ ^