そうか
出ていくんだな
気づかぬうちに
こんな年月が経っちまった
あんたが初めて言葉を放った日
あんたが初めて叫んだ日
あんたの幸せをみんなで祝った日
あんたとの別れを名残惜しんだ日
下らない日々だったかい
何てことない日々だったかい
大切な日々だったかい
楽しい日々だったかい
それも今日で変わっちまうんだな
そうか、出ていくんだな
淋しくなるよな
あんたとの日常は
当たり前なはずだったんだ
今でもそんな気がするんだ
だからこそあんたが行っちまうのを
当然とも思わないよ
またどうせ顔を出しに来るんだろ
ずっとここで待ってるよ
だから、やっぱり俺は
「また明日!」って言うんだ