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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 7.サイレントレイヴン ②

「そういえば、この間会ったよね?」
いつもと変わらない日曜日、いつものように“彼ら”とショッピングモールに集まった私は、何気なく黎に言った。
「…」
が、本人は沈黙。
「…なに?どっかで黎に会ったの?」
ネロがちょっと訝しげにこちらを睨む。
「あー…まぁ、この間、道端ですれ違ったんだよね」
特に話したりはしなかったけど、と応えると、ネロはふーん…とうなずいた。
「何も話さなかったって…コイツとならよくある現象じゃん」
「それな、てか黎はお前さんと関わる気ゼロだから。だから話しかけたって何も起きない」
耀平と師郎は苦笑する。
「…黎、…こいつに会ったの?」
ネロが尋ねると彼はまぁ、とうなずいた。
「…会ったのか。まーでも面倒ごとに巻き込まれてなきゃいっか」
そう言ってネロは黎の隣に座った。
「め、面倒ごとって…」
「お前がいると大概面倒なことが巻き起こるからだよ」
わたしのつぶやきに対して、耀平はムスッとした顔で答える。

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  • ここしばらく投稿できてなくてごめんなさい…
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