恋人の座なんて私は欲しくないのです そんな水物 私と貴方に相応しくない 恋は何時でも足が早くて 瞬きの後には綻びてしまうから どうぞ 私には妬みと嫉みを どろどろに煮詰め続けて 逃してなんて差し上げない 生涯を賭して 私は貴方の一つ先を だから貴方は歯軋りをして 死ぬまでその目に私を焼き付けていて