気づいた頃には、私は人間ではなかった。 箱には入れず、線に弾かれ、どこまでも抑え落とされ生きてきた。 雨ざらしのまま生きてきた。 向かうべき場所もなければ、手を伸ばす人もいない。 私にとって、進むことは絶対としての善ではなく、ただ生き延びていたいだけ。 いつでもさよならを選ぶつもりを持ってる。 だから、まだ生きていられてる。 だから、何でも耐えられる。 これが私の生き方。私の選択。 否定はいらない。