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ファヴァー魔法図書館 #25

『婚前の段 o:@yP5 アンノウンN.E.』

月ヶ瀬邸の地下。
そこに広い図書館はあった。
法帖は図書館を見た時息を呑んだ。
遥か此方まである床、
数尺もある本棚の列、
その中に入っている数多の本。
全てが法帖を魅了してやまなかった。

ながよが言った。
「敦さん、ここにある本は大事に扱って下さいね。
何でも、結構曰く付きって言うか......。
ここの蔵書以外に同じ本が無いんです。
しかも、全てノルウェーの森で拾われた物だとかオーストリアの土の中から出てきたとか、そういう本ばかり何です。
そういう事なんで宜しくお願いしますね。」
やはり怪しい話だ。

法帖は物心付いた時から、妖怪だとか幽霊だとかそういう話が好きだった。
それらの持っている魅力が好きで仕方がなかった。

法帖は堪らず本棚を物色した。
無論、細心の注意を払って。
しかし不思議だ、タイトルが全て三文字で末語が
『詩』『抄』『記』『録』で統一されている。

法帖はその後図書館を出るのだか、
一つ不思議な事があった。
出る時に謎の影を見たのである。
あれは何なのだろう。

To be continued #26↙
『婚前の段 o:@yP6 京都の主 鵺』

P.S.めんどくさいので今日は割愛します。
1週間お疲れ様でした。

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