ざあざあと雨の降る夜、君と僕は外にいた 傘なんか棄てて わずかな街灯の光が君の白いワンピースを ずぶ濡れになったその姿を 泣いているのかはわからないその泣き顔を 浮かび上がらせる ひどく心を搾る匂いがして 足元のアスファルトから這い上がってくる冷たさに逃げ場を無くし、時計は止まったように進み 僕らは叫んだ 雨の音が強くなり 街路樹の揺れる音も聞こえない だから僕は、君は、 もっともっと強く強く叫び続ける