広い夜に放り投げる僕の歌
届かないと知っているのに
口から溢れてやまないよな
この一途な僕のこいのうた
君の冷たい黙った顔だって
怖いくらいに想像できるし
離れないでとすがりついた
僕を置いたその背中の形も
恥ずかしそうにはにかんだ
えくぼの浮かぶ無邪気さも
空の向こうに消えてるのに
ああ、寂しくて虚しいから
消えたくてたまらなくなる
君がまだ僕を思ってるなど
有り得ない幻想だと知って
それでもなにかを期待して
星の浮かぶ青暗いよぞらに
テレパシーを送ってるんだ
僕の一方的な片思いをまだ
終わらせないですむように