刑務所の受刑者の男性を対象に採血を行い、テストステロンレベルを調べたら、凶悪犯罪者ほどテストステロンレベルが高かったそうだ。女性受刑者も同様の結果が出たらしい。凶悪犯罪者でなくても犯罪者は平均よりテストステロンレベルが高いそうである。
はて、テストステロンレベルが高いのはみんな犯罪者なのか。
もちろんそんなことはない。
悪に強きは善にも強いと言う。
社会的な地位の高い男性の血中テストステロンレベルが高いというのはよく知られている。
社会的地位が高くなることでそれにともないさらに自信がつき、テストステロンレベルが上がるという説もあるが、それなら犯罪者だって組織内での地位が上がることでテストステロンレベルも上がるはずだからこうした説は余談とする。
男性脳、女性脳という考えかたが世間に広まってずいぶん経つ。
脳のつくりが男性的であるか女性的であるかは胎児期のテストステロン暴露量によって決まるとされる。清楚な女性も加齢にともない男性化することはよく知られており、後天的なテストステロンにさらされることでも脳の男性化は胎児期ほどではないが進むと考えられるが、脳の構造を大きく変えてしまうほどではないだろうからこれも余談とする。
とりあえず間を飛ばして結論を出してしまおう。
高い濃度のテストステロンが先天的女性脳もしくは先天的中性脳、つまり男性と女性の中間の脳、に影響し、暴力傾向につながるのではないかとわたしは考える。身体と心のアンバランスが犯罪を引き起こすのだ。男性脳にテストステロンが作用すればプラスになるが、女性脳、中性脳にテストステロンが作用するとマイナスになる。
ギャルなどの社会現象も心身のアンバランス由来のものではないか。
テストステロンレベルが高くなるのはなぜか。高カロリーの食生活のせいだ。食生活の欧米化によって栄養過多となり、テストステロンの合成が過剰になっているからである。女性の男性化が顕著になったのは食卓の様子が変化した第二次ベビーブーマーあたりからだ。食が人を作る。
さて、わたしはいま、目の前のギャルを採用しようかどうか迷っている。
「秋葉原はよく来ます?」
「来ません」