大口を開けて笑う人間のフオルムに
知らぬまに猿の姿を重ねては
自分は半分口角を上げて
あまりに寂しい優越に浸るのであります。
これっぽっちも共感のできない人間を
「世間」という言葉を上手く使っては
追い出して高らかに笑う人間に
悪魔に向けられるよりもずっと濃密な嫌悪感を
ひしと感じるのであります。
俺はニンゲン□□□□
誰か隙間に文字を埋めてくれ
のどかな月夜に世界を疑い
人間というものに薄気味悪さを覚える
俺にニンゲン□□□□
誰かレッテルを貼りたくってくれ
心から愛する人に出会っては何故か
嫌に人らしく見悶える俺を詰り立てて
犬や猫のように本能で生きたいと
いつからか夢に見るわけは
理性は罪で、信頼も罪で
純粋と不純とは血の繋がった言葉であり
罪の対義語はいつだって
陰に隠れて姿を見せぬこと、
終に私は知り尽くしてしまったからなのです。
死は安楽にて生は罰
いずれわかるにして 嫌に早すぎたペシミズムに
近くてございます。
俺はニンゲン□□□□
俺にニンゲン□□□□
俺ぞニンゲン□□□□
俺がニンゲン□□□□