お爺さんが、カブの種を蒔きました。 「甘い甘いカブになれ、大きな大きなカブになれ」 甘い甘いと思われる、大きな大きなカブができました。 お爺さんが抜こうとします。 「うんとこしょ、どっこいしょ」 けれどもカブは抜けません。 お爺さんはお婆さんを呼びました。お婆さんが言いました。 「いやあんた馬鹿かい?根本を踏んづけてちゃあどうやったって抜けないに決まってるさね」