朝、友達に推薦で受かったんだと告げられた。彼女は特待生のやつも受かったらしい。
一応ね、てぃちゃんと同じ夢をめざしているし、言わなきゃなって思って、と、照れ臭そうに言った。
恨めしい気持ちはなく、素直に嬉しいと思った。 そして、素直に言ってくれたのはあの子らしいとも言えた。
そういえば、この子はネガティブなことはあまり言わない。
さっぱりしていてのびのびしている。やりたいことをやる、好きなことをする。
そんなとこが私も好きだし、推薦でも強みになったんだな、私も頑張ろうと元気を貰った。
夕方、別の友達に推薦で落ちたと告げられた。今にも泣きそうな目で、何かをこらえている顔だった。
こんな顔のこの子はみたことがなかった。 今まで一度も。
ふとしたら、みんなが居なかったら、泣きそうだとその子は言った。
不安でしかなく、焦っていると。
まだ、これからの方針は決めていないが今から日本史をやるか迷っているらしい。
慎重なこの子に精一杯の声をかけた。 私にはそれしかできないから。 ライバルでもあるから。