いつの間にか降り始めた流れ星は、四人の視界を輝かせては一瞬で消えていく。
そんな感じで時は過ぎ、気づいたときには深夜の一時を過ぎていたらしい。
「まあ、明日休みだしゆっくり帰ろうぜ」
と言う結月の言葉に三人は頷いた。
「アイス食べたいー」
という時雨のわがままにより、四人はコンビニに寄った。
道中、美月と玲が声をそろえて
「「疲れたー」」
と言ってたとか言ってなかったとか。
コンビニについた一行は、それぞれが好きなアイスを買い、食べ始めた。
他愛ない会話をしていると、美月が思い出したように
「でもやっぱり、一瞬で消えちゃうのは、さみしいですよね。流れ星って。」
と言い放った。
「じゃあ、彗星ならいいんじゃね?消えないし、きれいだし。「別離」の象徴でもありながら「再会」の象徴でもある。なんか素敵だしさ。」
そう言う結月の言葉に
「じゃあ、次は、彗星観察だね。」
と時雨が返す。
その言葉に反応して、玲がスマホを取り出し、次に彗星が来るのは何時か検索しだす。
そんな姿を、見ながら、結月は空を見上げながら考える。
彗星なら流れ星よりも強い光で、
夜空を切り裂いて、
真っ暗な天球を繋いで、
「別離」と「再会」という相反する意味を持って、
僕の願いを叶えてくれるのだろうか。
押し殺した悲しみを
寝静まった街に降らせてくれるだろうか。
いつかそんな日がくればいいと結月は考えた。
【一周年記念番外編 天球、彗星は夜を跨いで 終わり】
こんばんは!
先程「No music No life」の番外編のお誘いをもらったテトモンよ永遠に!です!
自分が書いてもいいのか…?と思いましたけど、面白そうなんでいいですよ!
ただ音楽とか特別詳しいわけでもないし、最近は筆の進みが遅いですけど…