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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 7.サイレントレイヴン ⑦

確かにソレには薄々気づいていたけど…
いざ分かるとちょっとキツイな、と思った。
こうなると、また彼らに会いに行こうとは思えなくなってくる。
…まぁ、あちら側としてはその方が良いのかもしれないけどね。
嫌な奴とは、誰だって会いたくないし。
でも、会うのをやめたとしても、ここは田舎だからどっちにしろそこらへんで会うかもしれないんだよな…
そう思うと、ここがわりと田舎であることがうらめしくなってくる。
道端でバッタリ会うのは嫌だし。
「どうしたらいいんだか」
やっぱり、仲良くするしかないのかな、とわたしは呟く。
彼らとどうしたら仲良くなれるのかさっぱりだけど。
その方法が見つかれば…と思いながら、雨が降る街中を歩いていると、ちらりと裏路地が視界に入った。
「…?」
何か、知っている人影がそこにいたような気がして、思わずそこを二度見した。
確かに、後ろ姿しか見えないけれど、そこに誰かたたずんでいた。

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