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桃太郎

鬼ヶ島よりおよそ3kmの海上に一艘の小舟があり、そこには桃太郎、犬、猿がおりました。そこに雉が戻ってきました。雉の言うことには、
「あー、ありゃ無理っすわ。鬼とかマジもんの化物じゃないっすか。背丈八尺はありましたよ。正直言って俺らで勝てる相手じゃないですね」
「まじか。それ勝てんの?割と勢いで家飛び出しちゃったけどさ」
「ここから遥か北東の地には、八尺近くある熊が出るって話ですが」
「何だって!よくやった猿。そいつ仲間にしてから行くぞ」
「けどそんな悠長な真似してられますかね?」
「おや犬。どういうことだ?」
「いや分かってくださいよ」
「それもそうか。誰か何か良い作戦無いか?」
「不意打ち」「奇襲」「こっそり行ってガッと」
「いや全部同じやん」
「そうだ、キビダンゴを海にまいて魚に協力してもらうってのは」
「どうやって」
「まず魚が鬼ヶ島に突っ込む。そしたら鬼は思わぬ収穫に夢中になる。そこを一体ずつこう、ガッと行って」
「そんなことに魚が協力するか?」
「さあ?」
「そもそも桃太郎さん、何で弓の一張りも持ってないんすか」
「あんまり荷物多いのはちょっと……ね」
「重いの嫌だっただけかい!」
「何を言う!体積が大きくなるのも嫌だぞ!」
「そういう問題じゃねえ!」

  • 実際あのパーティで鬼退治は無茶がある
  • 昔話を適当に
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